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NOEL-星降る夜の奇跡

天使たちは
けっして出しゃばることをしない なぜなら
奇跡を起こすのは 人間なのだということを
ちゃんと知っているから
彼らは 奇跡の瞬間までの・・ヒントをくれる
通りがかりのショウ・ウィンドウに
ローズが 天使の飾りを見つけたことから
奇跡の物語は始まる
その天使の飾りを 母の病室にではなく
向かいの病室の窓に飾ったのは
彼女の・・・ほんの ひらめきにすぎない
奇跡は いつも
なにげない場所からやって来る
ローズから始まった 奇跡の連鎖は
もう一度 スタートラインに立つ勇気を
登場人物たちに与えることになる
天使を 信じようと 信じまいと
奇跡を 信じようと 信じまいと
人が何かを求め続ける限り
彼らは そばにいて
未来へのヒントを投げかける
人が 夢を捨てるまで・・・
余計なことを考えずに
ライトに愉しみたい・・クリスマスの映画 そして
奇跡はクリスマスだけではなく
今 この時も きっと・・・どこかで・・・
パッチギ
ロスト・イン・トランスレーション

ロスト・イン・トランスレーション・・・
これを直訳することが つまり
ロスト・イン・トランスレーション
言葉の通じない世界 想いの届かない関係
失われてゆく・・繋がり
人はそれでも 誰かと触れていたいと思う
誰かと触れていることが人間なのだから
CM 撮影のために東京にやって来たボブが
親子ほど歳の離れたシャーロットに恋をしたのは
きっとこの 言葉の通じない東京で出会ったから
誰かがそばにいなければ
孤独に潰れてしまいそうな街
イルミネーションは 自分を主張するだけで
人の言葉を聞こうとしない
伝えたい言葉が
こころの中に充満して・・息苦しくなる
最後に ボブがシャーロットを抱きしめた瞬間
二人のこころに満ちていた 声にならない言葉たちが
空気に溶けるように開放される
そして 観ているわたしのこころも・・・ほっと息をつく
本国に帰っても
二度と出会うこともないだろうボブとシャーロット
けれど 二人のこころに
二度と消えることのない東京
二人のこころはいつまでも 東京で繋がっている
繋がりを見失った街で・・・
ロスト・イン・トランスレーション
失われた意味が わたしのこころに残る
ホテル・ルワンダ

100万人の虐殺という
凄まじい惨劇を取り上げながらも
この作品は その映像を
恐怖や血の色に染めることをしない
ひとりのホテルマンの生きざまや
惨劇に巡り合せた人々を描くことによって
深い人間愛を浮き彫りにする
人間愛を浮き彫りにすることによって
人間愛の欠けた・・・顔を持たない 何かが
わたしたちの 心の中に・・・刻まれてゆく
ポールの家族や 兄の子供たちが助かっても
けっしてハッピーエンドとは思えなかった
それは 傷ついた人々が あまりにも多すぎたから
失った命の重さは 計り知れない
誰かに責任を求めても 誰かを糾弾しても
過ぎた時間は 戻りはしない
彼らは 終わりの無い道を
これからも歩まねばならないのだ
惨劇のあった彼の地に
大きな愛が生まれることを 祈ります
いまだに世界中で起こる紛争を
どこかの救世主が吹き飛ばす・・・などとは思えない
争いや・・悲しみを無くすのは
ひとりひとりの人間なのだから
タッチ・オブ・スパイス
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それぞれの家庭に・・・それぞれの人生に 散りばめられた
目に見えない大切なもの
それらは深い絆となって・・・
ひょっとしたらそれが 故郷・・・に なるのかもしれない
強制退去のため
生まれ育ったトルコ・・コンスタンチノープルを離れ
ギリシャに移住してゆくファニスの家族たち
彼は 遠く離れて暮らしていても
大好きな祖父から教わったものを忘れはしなかった
スパイスが奏でる宇宙
35年後に訪れたコンスタンチノープルには
もう祖父はいない
思い出だけが ほこりをかぶっていた
その思い出の中にファニスは
大切なものを見つけることになる
祖父ヴァシリスの言葉が こころに残る
「料理の味を決めるスパイスが目に見えないように
大切なものはいつも目に見えない」
民族にも 人にも歴史がある
その 目に見えないスパイスに触れたとき
・・・・きっと人は やさしい気持ちになれると思う
君に読む物語
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想い出が少しづつ
君からこぼれてゆく
だから
君が想い出すまで
・・・・僕は読む
ふたりの愛が失われたわけではない
ただ
アリーの記憶が・・・こぼれてゆくだけ
だからノアは
アリーに読みつづける
ふたりの物語
何度も 何度も
昨日の記憶も残っていないアリーに
また今日もノアは
ふたりの出会いから読み始める
誰よりも愛しているから
惜しみない愛情が・・・・せつない
あれほど惜しみなく わたしは
誰かを愛せるのだろうか
いや・・・愛したいと思う
奇跡の結末
わたしのこころに残るのは ハッピーエンド
失われる愛など きっと何処にも無いのだ
ランド・オブ・プレンティ
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配給食をもらうために 伝道所に並ぶ人々
その中にハッサンというアラブ人がいた
「お国は何処?」
給仕をするラナの言葉に 彼は
「おれの故郷は国ではない 故郷は民族だ」
民族が創った国ではない アメリカ
アメリカ人のポールは ハッサンの言葉を何度もくり返し
その意味をつかもうとする
世界の民族紛争に 武力介入するアメリカ
その闇と矛盾が生み出す空洞に 何かを見出そうとする人々
ニューヨークやロサンゼルスは 世界の情報が集まる大都会
しかし 一歩田舎へ行けば
「人々は 世界で何が起きているのかも知らない」
・・・・と 監督のヴェンダースは言う
「この豊かな国の光がいつの日か
真実を照らし出しますように」
レナード・コーエンの気だるい歌声が こころに残って
観終わったあと・・・ほこりっぽい安らぎと 静かな優しさで
しばらく動けなかった
いつの日か 真実の光が
すべての人々を照らし出してくれますように
国家も 民族も すべて超えて・・・
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