ホテル・ルワンダ

100万人の虐殺という
凄まじい惨劇を取り上げながらも
この作品は その映像を
恐怖や血の色に染めることをしない
ひとりのホテルマンの生きざまや
惨劇に巡り合せた人々を描くことによって
深い人間愛を浮き彫りにする
人間愛を浮き彫りにすることによって
人間愛の欠けた・・・顔を持たない 何かが
わたしたちの 心の中に・・・刻まれてゆく
ポールの家族や 兄の子供たちが助かっても
けっしてハッピーエンドとは思えなかった
それは 傷ついた人々が あまりにも多すぎたから
失った命の重さは 計り知れない
誰かに責任を求めても 誰かを糾弾しても
過ぎた時間は 戻りはしない
彼らは 終わりの無い道を
これからも歩まねばならないのだ
惨劇のあった彼の地に
大きな愛が生まれることを 祈ります
いまだに世界中で起こる紛争を
どこかの救世主が吹き飛ばす・・・などとは思えない
争いや・・悲しみを無くすのは
ひとりひとりの人間なのだから







