恋人までの距離(ディスタンス)

もし・・人生が旅だとするなら
旅の列車の中で
行きずりに出会う人の中に
運命の人がいるかもしれない
今はただ 行き先が違うだけ
長距離列車に乗り合わせた人々は
それぞれ 別々の目的を持って
別々の目的地を目指している
その列車は
目的地へ行くために たまたま・・・・
選んだ列車なのだ
ともに生きるということは
ともに歩くということ
ウィーンの夜を
ともに歩くセリーヌとジェシーは
出発までの短い時間に
長い長い 人生の時間を凝縮させる
凝縮された時間は・・・想いは
色あせることはない
場合によっては
しだいに密度を増してゆくことさえある
こころの核・・・のように
それから9年後の製作・・・という続編は
9年という現実の時間が
さらにリアリティーを深める
しかし 続編においても
未だ 旅は終わらない
ふたりの旅は まだ続く
・・・・・・続いてほしいと思う
たとえ ふたりが
同じ目的地を目指し 同じ列車に乗ったとしても
人は いつまでも
恋人どうしでありたいと思うから
サンキュー・ボーイズ
![]() | サンキュー、ボーイズ コレクターズ・エディション ドリュー・バリモア (2002/08/23) ソニー・ピクチャーズエンタテインメント この商品の詳細を見る |
人生は不思議なもので
何かをめざして 歩き出そうとすると
必ず 行く手を遮るものが現れる
爪先を
今までとは別の方向に向けるわけで
風向きが変わるのは 当たり前なのだが
それにしても・・・・・
わたしにも
よく そういう事が起こる
そういう時には いつも
ひとりぼっちを感じて・・・
ひとりぼっちを感じては
かたくなに 自分の殻を閉じてしまう
まるで 子供のようだ
いくら殻を閉じたところで
人は ひとりでは生きてゆけない
出会う人や 出来事は
未来の自分にとって
すべて必要なものだろう
主人公のビバリーにとって
警察官の子供に生まれたことも
15歳で母親になったことも
夫のレイが
ジャンキーだったことも・・・
実話に基づく物語は
ビバリーがすべてを受け入れ
それでも
自分を偽らなかった生き様を映し出す
気がつけば わたしも
自分を取り巻く人々とのかかわりの中で
成長してきたのだ
人生は レースではない
誰かと競争しているわけではないのだ
あせることなく
目標を見失わないように
一歩一歩 歩いていけばいい
きっと うまくいく
かもめ食堂
![]() | かもめ食堂 小林聡美 (2006/09/27) バップ この商品の詳細を見る |
「大事なもの・・入ってたかなぁ」
行方不明のスーツケースを思いながら
マサコがつぶやく
大事なもの・・・
人生の さまざまな時間の中で
誰かを守り・・・また
自分を守るための
こころの支えのようなもの
けれど 大事なものは・・・
いつか 姿を変え
その価値さえも変わってゆく
店主のサチエに
引き寄せられるように 集まってくる人々は
ここで しばし居心地のいい時間を過ごし
少しぶれた 人生の軸を修正してゆく
押しつけることもなく
求めることもなく
ただ自分と人を・・・・人の想いを信じて
日々を送る彼女が言う
「人はみんな変わっていくものですから」
サチエの 凛とした生きる姿勢は
健気でありながら 頼もしい
ちなみに かもめ食堂のメインメニューは おにぎり
「おにぎりは 誰かに作ってもらったほうが美味しい」
サチエの 亡き父の言葉には
わたしも賛成である
想いがこもったおにぎりは 確かに美味しい
しょうが焼き定食 とんかつ定食 それから
シナモンロール・・・
別に変わったメニューがあるわけではない
それでも 映画に登場する料理たちは
不思議に美味しく見える
天空の草原のナンサ
![]() | 天空の草原のナンサ デラックス版 ナンサル・バットチュルーン (2006/06/23) ジェネオン エンタテインメント この商品の詳細を見る |
こころのどこかにある 柔らかい場所
その場所が
何故 柔らかいのかもわからないけれど
時々 その柔らかい場所に触れるとき
あぁ わたしは まだ大丈夫なんだと・・・
不思議な安心感を覚える
子供たちがあんなに可愛いのは
大自然の中で生きているからだろうか
モンゴルの大草原の上で
命はみんな 平等に輝いているように思う
馬をあやつり 羊を追う 幼いナンサも
命を守るために ハゲワシの群れに向かっていく
犬のツォーホルも
魂のレベルでつながっているのだろう
冒頭の犬の埋葬の場面に
モンゴルの人々の
命への思いを感じる
子供たちの自然な仕草は
演技ではなく 日常生活の一場面だという
冬にはマイナス30度まで下がる
きびしい自然から
人々は 都会へ向かう
今だから撮れたのだと
あと何年かのちには 記録映画になると
ダバー監督は言う
人々の生活は変わり
住む場所も変わってゆく
しかし それでも
命の輝きは・・・子供たちの輝きは 変わらない
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