歓びを歌にのせて

生きている歓びを こころから感じていたい
わたしに残された これからの日々を
自分の思うままに 生きてゆこう
生きている歓びを こころから感じていたい
わたしはそれに価すると 誇れる人間だから
ホール全体を巻き込んでゆく
言葉を超えた・・・バイブレーション
音楽で人々のこころを開きたいというダニエルの夢が
思いがけない形で・・・わたしを引き込んでゆく
あの感動のラストシーンを わたしは忘れない
芸術はすでに ここに存在していると彼は言う
あとは つかむだけなのだと
探し求めていた まぼろしの天国
それは近くにある どこか近くに
「私は 彼らを愛しているんです」
・・という自分の言葉にダニエルは大事なことに気がつく
愛は・・感じるだけでは未完成
愛は・・表現してこそ歓びに変わるのだ
こころのトーンが奏でるハーモニーは
登場人物たちの生き方までを少しづつ変えてゆく
本当の自分に立ち戻って
何にも負けず 強くそして自由に
夜の暗闇から 光が生まれるように
そう わたしの人生は わたしのもの
わたしたちは
生きる歓びを感じるに価する存在なのだ
夢を実現するに価する存在なのだ
余計な不安は不要だ
歓びを感じて生きることこそ 人生なのだと思う
モナリザ・スマイル

・・・・・たとえば
水槽で生きる魚たちは
食べ物の不安や 命の危険を感じることはない
水槽のルールに従っていれば 何事も起こらない
水槽の中で 何代も何代も 世代交代をくり返し
平和な時が流れてゆく
やがて自分たちが
海に生きていた記憶も消えてしまって
誰も海について語れるものがいなくなった頃
ある日 何かのきっかけで・・・ただ一匹だけが
遠い過去の記憶・・海の臭いを思い出したとしたら・・・
その臭いは何処からやって来るのかわからない・・・わからないけれど
どうしようもなく こころを掻きたてて
その魚が叫びだしたとしたら・・・
「これが わたしたちの 生きるべき世界の臭いなんじゃないの」
その叫びに 何匹かの魚たちも共鳴しはじめ・・・
その時 水槽の中の均衡が崩れ
水槽のルールは その根幹から揺らぎ始める
このルールは 何者かが意図的に作ったもの?
その意図は?・・・何のために?
たとえ何かに気づき始めたとしても 魚たちには海に帰る術がない
しかし人間は・・・どうだろう・・・・
解き放たれた ある人間は
海のあまりの広さに困惑しながら 大海をさまよい始める
そして さまよいながら・・・こう思うかもしれない
「水槽の生活も 悪くなかった」
あるいは・・・
戸惑いながらも やがて大海の生き方を身に付け
どこかに落ち着くかもしれない
その道のりを振り返り・・・・
「自分が選んだものは 間違いなかった・・」
その時 水槽と海の壁が消えて・・・初めて
人生の意味が見えてくるかもしれない
わたしは・・・この 自分でしか生きれない人生において
何と出会い 何を感じ 何を選んできたのだろう
何処に向かい 何を成そうとしているのだろう
モナリザは
自分の生きざまを振り返って
少し照れながら 微笑んでいるのかもしれない
風の前奏曲

「人生は キミ自身が決意し 貫くしかないんだよ」
岡本太郎の言葉である
芸術家はいつも
自らの神の声を聞き 突き動かされる
その声に耳をふさぐと
自分が自分で無くなる恐怖に
いつまでも怯えなければならない
そんなものに怯えるくらいなら
たとえ命の危険を冒しても 自らの決意を貫きたい
貫くことが歓びであり 使命なんだと知っている者を
芸術家という
近代化の波の中で
国家より民族音楽を禁止された
ラナート奏者のソーンは
それでも 最後までラナートを奏でようとする
「木は しっかりと大地に根をはっていれば 嵐にも耐えられる」
自宅を捜索に来た軍隊の人間に
毅然としてソーンは言う
伝統文化を失った民族は
根をはるべき大地を失った木々のように
その存在自体も危ういのだ
支配する国は 支配した国の
まず 言葉や文化を奪おうとする
音楽は 人のこころを癒し 慰めるもするが
人のこころを 鼓舞し 駆り立てることも出来る
音楽の調和と
軍隊の統率とは その性質が違う
劇中 オルガンで奏でられるインザムードの音に
ソーンがラナートの音を合わせる場面は
まさに・・・音の調和
音楽好きのわたしには たまらない場面である
弟子入りした時に 師匠である父が
最初に語る言葉がある
常に正しい生き方をすると約束しなさい
音楽を悪用したり
名声のために人を踏みにじらぬこと
真に音楽を敬い理解すれば
その時 視野が開け
未踏の境地に達し
至高の歓びを得るだろう
自らの思いを貫き通したソーンは
失意ではなく きっと喜びに包まれていたのだ
・・・そうあってほしいと思う
サンキュー・ボーイズ
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人生は不思議なもので
何かをめざして 歩き出そうとすると
必ず 行く手を遮るものが現れる
爪先を
今までとは別の方向に向けるわけで
風向きが変わるのは 当たり前なのだが
それにしても・・・・・
わたしにも
よく そういう事が起こる
そういう時には いつも
ひとりぼっちを感じて・・・
ひとりぼっちを感じては
かたくなに 自分の殻を閉じてしまう
まるで 子供のようだ
いくら殻を閉じたところで
人は ひとりでは生きてゆけない
出会う人や 出来事は
未来の自分にとって
すべて必要なものだろう
主人公のビバリーにとって
警察官の子供に生まれたことも
15歳で母親になったことも
夫のレイが
ジャンキーだったことも・・・
実話に基づく物語は
ビバリーがすべてを受け入れ
それでも
自分を偽らなかった生き様を映し出す
気がつけば わたしも
自分を取り巻く人々とのかかわりの中で
成長してきたのだ
人生は レースではない
誰かと競争しているわけではないのだ
あせることなく
目標を見失わないように
一歩一歩 歩いていけばいい
きっと うまくいく
パッチギ
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