歓びを歌にのせて

生きている歓びを こころから感じていたい
わたしに残された これからの日々を
自分の思うままに 生きてゆこう
生きている歓びを こころから感じていたい
わたしはそれに価すると 誇れる人間だから
ホール全体を巻き込んでゆく
言葉を超えた・・・バイブレーション
音楽で人々のこころを開きたいというダニエルの夢が
思いがけない形で・・・わたしを引き込んでゆく
あの感動のラストシーンを わたしは忘れない
芸術はすでに ここに存在していると彼は言う
あとは つかむだけなのだと
探し求めていた まぼろしの天国
それは近くにある どこか近くに
「私は 彼らを愛しているんです」
・・という自分の言葉にダニエルは大事なことに気がつく
愛は・・感じるだけでは未完成
愛は・・表現してこそ歓びに変わるのだ
こころのトーンが奏でるハーモニーは
登場人物たちの生き方までを少しづつ変えてゆく
本当の自分に立ち戻って
何にも負けず 強くそして自由に
夜の暗闇から 光が生まれるように
そう わたしの人生は わたしのもの
わたしたちは
生きる歓びを感じるに価する存在なのだ
夢を実現するに価する存在なのだ
余計な不安は不要だ
歓びを感じて生きることこそ 人生なのだと思う
Rain

わたしには ときどき・・・手が付けられないほど
膨れ上がる感情に揺れる時がある
その感情の発信源は
わたし自身が認識しているわたしよりも
もう少し深いところにある・・わたし自身のこころだ
手が届きそうで・・届かない
きっとわたしは
こころの奥にいる 本質的なわたしを
知識や理性で いつも抑え込んでいるのだろう
つまり ここにいるわたしは
本当のわたしではないのかもしれない
人は 出口が見えなくなったとき
奥の方に隠れていた想いが溢れだす
人生の岐路・・・というドアを
開けることが出来るのは
ほんとうの自分
自分らしい自分がドアを開けるからこそ
ドアの向こうには 新しい世界が広がるのだ
六つのドアが
新しい世界に向けて いっせいに開かれる
未来が・・・どう展開してゆくのかは
誰にもわからない
ドアが開いたところで 映画は終わる
大事なのは
ドアを開ける・・・ために降ってきた
ほんとうの自分のこころ
こころの奥にいる
ほんとうの自分を・・・解放することなんだろう
愛されるために、ここにいる

映画は 誰かが作った人生である
けれど その映画を観て こころに起こる変化は
間違いなく自分のものだ
わたしは時々 そういうこころの変化に
とまどいを覚えてしまう
・・・あぁ わたしの中には こういう愛もあるんだ・・・
日々 目や耳に届く情報
わずかばかりの人生経験
当たり障りのない・・・日常の決断
こころに溢れかえるはずの感情は
そのほとんどが・・・眠っている
手元にあるこの愛は
ほんとに わたしが求めている愛?
ほんとに わたしが伝えたい・・・・愛?
ジャン・クロードの父親が
人生の最後に聞いたのは
愛するわが子が 自分を罵倒する言葉だった
人は 知らないうちに
モラルや 責任や 習慣という言葉の中に
それよりも もっと大切な
愛を 閉じ込めてしまう
閉じ込められた愛は
やがて 深い悲しみに変化する
悲しんでいる愛に
フランソワーズは泣いたのだ
愛が発する 小さな声を聞いた時
人は 重大な局面を感じる
愛の居場所を知ったからだ
その時に・・・素直に 愛を救いだせる
深い勇気がほしいと思う
愛は 悲しんでいませんか
愛は 悲しんでいませんか
天国の青い蝶
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若くして がんに侵され
命を落とした人を知っている
そうかと思えば・・・
末期がんの診断を受けながら
完全治癒した人も知っている
人の体は・・・神秘だと思う
いや 存在自体が神秘なのかもしれない
青い蝶も 甲虫も キリギリスも・・・・
存在する命のすべてが 神秘なのだ
余命数か月と診断された 10歳の少年ピートは
ジャングルの中を彷徨ううちに 倒れ
朦朧とした意識のうちに
光のような・・・シャーマンに出会う
生きようと願った 彼の意志がそうさせたのか
ひょっとして 本当にシャーマンが現れ
その槍の先で 魔術を施したのか・・・
彼の 脳を侵してきた腫瘍は・・・消えてしまう
青い蝶の罠にはまって
深い洞窟に落ちてしまうが
実は それは・・・青い蝶が導いた
奇跡に違いない
さまざまな命たちが
さまざまに連鎖しながら ジャングルは生きずく
無駄なものは 何ひとつとして無いはずだ
余分なものを切り捨て 排除しようとする人間は
このジャングルの中で・・・・自然の中で
・・・異質なのだろう
人の命も神秘なら
その体の中に生まれた・・・がんまでも
本当は 神秘だと思う
実話に基づいた映画であるがゆえに
なおさら・・神の計らい・・神秘を想う
ジャングルは 常に生きていて
多くの命たちのコーラスが聞こえてくるようだ
スクリーンに映し出される昆虫や爬虫類たちは
それぞれに表情があって 美しい
苦手な人は覚悟が必要かもしれないが・・・
ミュージック・クバーナ
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すべては変わる
人生じゃ 大抵のものは変わる
だが 決して変わらないものは 生き方だ
今日 明日 死ぬまで
自分に正直にいることだ
やましさを持たないこと・・・・それだけだ
最後に ピオ・レイバが言う言葉である
自分の生き方を見つけられないまま
流されるように 日々を送り
やがて・・ふり返ることも めんどうになる
「生き方」を見つけられないことは
「自分」を見つけられないこと
逆に言うと
「自分」を見つけることが
「生き方」を見つけること
歌手であり作曲家のオスダルヒアが言う
「自分を探してるの」
前へ進みながら 自分を探す人々は
自分の可能性の中に「自分」を探すのだ
若いオスダルヒアが
年老いたピオ・レイバの語る歌を 筆記する場面がある
皆に語ろう
いかに君が 私を愛してくれたか
そして 誰も
私の古い歌を聴いてくれなくなったら
はるかな村で
私の旅を終えて そこで死ぬだろう
若いミュージシャンたちは 自分たちの音楽を愛しながら
ピオ・レイバの歌や生き方も けっして忘れない
キューバの歴史や 彼らの歴史の上に
自分たちの音楽があることを よく知っている
生活や人生から 切り離せない音楽
キューバ音楽は きっと
彼らの生き方そのもの・・・なのだろう
だからこそ 映画から見えてくる音楽は
こころが踊るのだ
チルソクの夏

この映画について ずっと書けなかった
それは たぶん・・・朝鮮人と日本人という
近くて遠い 遠くて近い民族のことを考えていたからだろう
書いては消し 書いては消し・・・
薄い靄の中 見知らぬ道をさまようように
文章は いっこうにまとまらない
それでも こうして書いているのは
わたしの こころの中から 何か・・・・大事な
灯りのようなものが 消えなかったからだ
どれくらい時間を費やしたかわからないけれど
ある時 ふと気がついたことがある
それは すごく当たり前のことで・・・
愛し合うのは
民族と民族ではなく 人と人なのだ
・・・ということ
人と人とが愛し合うということは・・・・
あなたを創ったものすべてを 愛するということ
そして そういう自分を 認め受け入れるということ
お互いに自分自身を すべて受け入れることができたら
立ちはだかる障害たちは 「障害」という名前から
ふたりの絆を深めるための ひとつの「みちのり」に変わる
4年後に再会しようと約束したふたりは
結局 再会できずに・・・25年の月日が流れる
25年という時間は アン君と郁子の「みちのり」・・・
郁子のモノローグが流れる
「私たちは 約束を守らなかったのではなく
未来に こんな再会が待っていることを 信じていたのだと思います」
わたしのこころに ずっと揺らめいていた灯りは
時間という魔法が残す 未来への贈り物だったのかもしれない
モナリザ・スマイル

・・・・・たとえば
水槽で生きる魚たちは
食べ物の不安や 命の危険を感じることはない
水槽のルールに従っていれば 何事も起こらない
水槽の中で 何代も何代も 世代交代をくり返し
平和な時が流れてゆく
やがて自分たちが
海に生きていた記憶も消えてしまって
誰も海について語れるものがいなくなった頃
ある日 何かのきっかけで・・・ただ一匹だけが
遠い過去の記憶・・海の臭いを思い出したとしたら・・・
その臭いは何処からやって来るのかわからない・・・わからないけれど
どうしようもなく こころを掻きたてて
その魚が叫びだしたとしたら・・・
「これが わたしたちの 生きるべき世界の臭いなんじゃないの」
その叫びに 何匹かの魚たちも共鳴しはじめ・・・
その時 水槽の中の均衡が崩れ
水槽のルールは その根幹から揺らぎ始める
このルールは 何者かが意図的に作ったもの?
その意図は?・・・何のために?
たとえ何かに気づき始めたとしても 魚たちには海に帰る術がない
しかし人間は・・・どうだろう・・・・
解き放たれた ある人間は
海のあまりの広さに困惑しながら 大海をさまよい始める
そして さまよいながら・・・こう思うかもしれない
「水槽の生活も 悪くなかった」
あるいは・・・
戸惑いながらも やがて大海の生き方を身に付け
どこかに落ち着くかもしれない
その道のりを振り返り・・・・
「自分が選んだものは 間違いなかった・・」
その時 水槽と海の壁が消えて・・・初めて
人生の意味が見えてくるかもしれない
わたしは・・・この 自分でしか生きれない人生において
何と出会い 何を感じ 何を選んできたのだろう
何処に向かい 何を成そうとしているのだろう
モナリザは
自分の生きざまを振り返って
少し照れながら 微笑んでいるのかもしれない










